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2014/07/31

ギャッベとキリム

最近では、ギャッベやキリムを何枚か持っているとおっしゃるお客様も

多くなりました。

持っているのに、また欲しくなる・・・どちらも不思議な魅力を持った世界で一つしかない

織物ですね。

様々なサイズのラグ、テーブルランナーやクッションなどコレクションしたくなる

楽しいインテリアアイテムたちです。

 

ギャッベとは・・・・・

イランの砂漠周辺に暮らす遊牧民ルリ族・カシュガイ族などの女性達が、

はるか昔から織り続けている毛足の長い絨毯を呼びます。

「ギャッベ」とはペルシャ語で“粗い”という意味があり、ペルシャ絨毯と比べると

毛足も長く厚みがあり、ふかっとして気持ちが良い絨毯です。

テント内の床に敷いて使っていた遊牧民は、このふかっとしたギャッベに固い土の

床から守られてきました。

草木染めの羊毛と羊毛そのもののナチュラルな色を生かした糸を使い、手本や図案はなく即興で

手織りしていきます。その文様は暮らしの中にある風景が描かれています。

率直な素朴さと力強さがデザインや自然の色から表現され、世界に二つとないものとなるのです。

 

キリムとは・・・・・

平織りの織物で、イランやトルコなど古くから広い地域で織られ、「キリム」とはトルコ語で

一般的に使われるようになりました。

中央アジアから西アジア、北アフリカにかけての乾燥地帯や草原地帯で生活する遊牧民たちが

自分の家で用いるために織った敷物です。

軽くて丈夫で折り畳めるキリムは、敷物、ふとん袋、テント、衣類など様々な形で使われて

きました。

キリムを織る糸はウール以外に、シルクやラクダ、山羊、馬の毛、コットンなどです。

その糸を天然素材で染め、女性の手によって織られていきます。

各家庭で家族のために織られていたキリムは民族の願いや宗教上の祈りなどが、模様として

織り込まれています。子孫繁栄、家内安全、魔除け・・・などたくさん

そのため、世界で一つしかないものになります。

平織りのほかに、ジジム、スマック、ジリなどといった様々な技法で織られるキリムは、

柄や色だけではない変化にとんだ表情や綾で深い味わいを出しています。

その他の特徴としては、薄手で軽く扱いやすいので、敷物としてだけでなく壁に掛けたり

椅子やソファに掛けたり、テーブセンター、クッション・・・と、インテリアとしての要素も

たくさんです。

 

ギャッベもキリムも、夏は涼しく冬は暖かい素材です。四季を通して楽しんで頂けます。

天然素材の色合いの美しさやパワーをぜひインテリアに取り入れてみてください。

暑い夏も元気が出ますよ。

 

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